カルシウム不足が招く座骨神経痛

人類は遠い昔に、樹上生活を断念させられたのです。そして移動方法は二足直立歩行へと進みました。
それまでの脊柱のカーブは、なだらかな丘の形だったのです。体重は四本の足で支えて移動していました。
それが二足歩行に移り、脊柱はS字型に変形しました。二足歩行は四〇〇万年前に完成したようですから、
脊柱のS字型カーブもほぼ同時期のことです。頭を支えるために頸前湾、胸のあたりは後胸湾、
全体重を支えて二足歩行のための腰前湾、これら全部を支える柱が脊柱で、全体では柔構造の高層建築といえるでしょう。

座骨神経痛の原因の一つに、背骨の圧迫骨折が挙げられています。これは建物に例えると、大黒柱の坐屈です。もう立っていられません。
背骨の圧迫骨折は、脊柱管を形成している椎骨の坐屈です。椎骨がつぶれたら神経を圧迫し、腰痛や座骨神経痛を起こすのです。
この圧迫骨折の原因には、骨粗鬆症がその一つに挙げられます。

骨粗鬆症はその名の通り、骨の内部がスポンジ状にスカスカとなって、自分の体重を支えきれずに骨折するのです。
この症状の原因は、

カルシウム不足からくる骨の構造変化です。
カルシウムと聞けば、骨を思い浮かべる人が多いでしょうが、この物質は身体全部が正常に機能するために欠かせないものです。
体内がカルシウムの不足状態に陥れば、生命の維持のために緊急措置がとられます。骨のカルシウムが溶けて、血液中に流れます。
まず、骨の内部にある海綿体から流出が始まります。背骨には他の部分に比べて海綿体が多いのです。
海綿体が多い背骨は、当然ですが弱体化が早く、圧迫骨折となるのです。

高齢期を迎えるとホルモン分泌が衰えていきます。カルシウムの吸収効率も低下します。
バランスの良い食生活を続けてきた人でも、以前通りの吸収が出来なくなって骨粗鬆症に向かうのです。
この傾向を改善するには、カルシウムの豊富な食事は勿論です。それに加えて、
○ウオーキングなどの適度な運動
○一日一時間程度の日光浴
             を是非習慣としてください。

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